記事入力 : 2022/10/31 11:58
梨泰院雑踏事故:「5、6人が故意に押した」 相次ぐ証言…警察が監視カメラ映像の分析に着手
ソウル市内の繁華街・梨泰院で発生したハロウィーン雑踏事故をめぐり、誰かが故意に押したという証言が相次いでいる中、警察が現場一帯の監視カメラ映像などを確保し、事故原因の究明に乗り出した。
警察が10月31日に発表したところによると、警察庁は30日、梨泰院雑踏事故をめぐり、475人規模で構成された捜査本部を立ち上げたという。
に指定した。分析待機時間なしに直ちに証拠の分析手続きに突入し、通常よりもスピーディーに結果を得ることができる。
それだけでなく、近くの商人や事故現場にいた市民など、目撃者たちから最初に事故が発生した地点、その後の状況の移り変わりなども詳しく聞く方針だ。
◆「誰かが押した」という証言相次ぐ…事実なら処罰可能
事故現場にいた目撃者や生存者たちの間では、誰かが故意に押したという証言が多数出ている。路地の上の方から「押せ! 押せ!」「こっちがもっと強く押せ」といった言葉が発せられた後、あっという間に列が下り坂で崩れたという内容だ。
最初に押し始めた人たちに対する具体的な描写も出ている。特に「5、6人の集団が押し始めた」「韓国人男性の集団に外国人も混じっていた」「ウサギのヘアバンドをした男性を捕まえなければならない」などの特徴が繰り返し言及されている。
事故直前、人々が突然押されて下りて来る状況が収められた映像も公開された。1分ほどの映像を見ると、人々でごった返しているが、比較的円滑に通行していた。しかし、突然下り坂の上の方から人々が一度に押され始めた。このように押される現象は、映像の中で2、3度繰り返された。この過程で、路地の中にいた人たちが両側の商店へとかろうじて逃れる姿も収められている。
証言が事実なら、故意に押し始めた人たちは刑事処罰を受ける可能性がある。
U1大学のオム・ゴンウン警察消防行政学科教授はYTNとのインタビューで、「誰かが誰かに危害を加える目的で押したとすれば、刑法的にいくつか引っ掛かってくる部分がある」とした上で「故意の傷害や殺人罪、未必の故意による殺害などの罪が適用されるかもしれない」とコメントした。ただし、「自発的参加イベントで誰か一人を特定して語るには難しい部分もある」と説明している。
キム・ジア記者
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記事入力 : 2022/10/31 12:06
梨泰院雑踏事故:「前日から群衆殺到、事故は予見できた」…ずさんな安全対策に批判の声
ハロウィーンを前に大勢の人でにぎわうソウル市竜山区の繁華街・梨泰院で起きた雑踏事故の当時、現場には約10万人が集まっていたが、警察が秩序維持のための人員を十分に配置していなかったとの指摘が出ている。現場を管轄する地方自治体であるソウル市と竜山区庁も群衆を分散する対策を別途用意していなかったという。事故現場に居合わせた市民は「事故当時、警察や区庁職員などの秩序維持人員はさほど目立たなかった」と話した。
警察が30日明らかにしたところによると、29日の事故当時、梨泰院には137人の警察人員が配置された。昨年のハロウィーンの際には梨泰院一帯に85人を配置した。さらに、新型コロナ対策の観点で機動隊3個中隊も投入した。
事故当日、梨泰院一帯には約10万人が集まった。昨年のハロウィーン期間3日間の人出がそれぞれ4万人、8万人、4万人だったのに比べ、はるかに多かった。専門家は「新型コロナのソーシャルディスタンスの呼びかけがなくなっただけに、さらに多くの群衆が集まることが十分に予測できる状況だった」と指摘した。
その兆候は事故前日の28日に既に表れていたという。同日午後8時ごろに梨泰院を訪れた会社員Lさん(24、永登浦区在住)は当時、本紙記者に「週末よりは人が少ないと思って、金曜日の28日に梨泰院を訪れたが、思ったより人が多くて驚いた」と話した。U1大学校警察消防行政学科のヨム・ゴンウン教授は「事故前日にも多くの群衆が集まっていたとすれば、十分に事故の可能性が予測される状況だった。結果的に『安全不感症』だったことになる」と話した。
28日に梨泰院を訪れた市民は「人混みに押されていく感じがした」と口をそろえた。同日午後8時ごろにはハミルトンホテル周辺の90メートルを移動するのに20分以上かかったという。
警察関係者は「事故当日の29日、梨泰院に投入した人員も交通規制ではなく、パトロールや麻薬取り締まりが中心だった」と話した。ある市民は「麻薬や違法撮影よりも人が多いことの方が大きな問題だったが、とんでもないところに神経を使っていたことになる」と話した。
こうした中、李祥敏(イ・サンミン)行政安全部長官は30日、政府ソウル庁舎で記者会見を開き、「梨泰院に人が集まると予想されていたが、警察・消防の人員がどの程度配置されたのか」という質問に対し、「警察・消防人員をあらかじめ配置すれば解決できた問題ではなかったと把握している」と述べた。李長官は「新型コロナ(対策)が解除された状況があったが、コロナ以前と比べ、特に懸念するほど多くの人が集まったわけではない」とも話した。これに対し、一部からは「人出予測の失敗を自ら認めたものだ」との指摘が聞かれた。
29日午後9時までソウル光化門・竜山一帯で開かれた保守・リベラル系団体の集会に機動隊約4000人が投入されたことを指摘する声もあった。それについて、李長官は「多くの市民が(都心でのデモに)集まるものと予想され、警察の警備兵力の相当数が光化門方面に配置された」と述べた。
ソウル市もハロウィーンに関連し、特別な対策を講じていなかった。市関係者は30日、「梨泰院の路地は竜山区庁の管轄で、市レベルで特段の安全対策会議は開いていない」と説明した。これは今月8日にソウル・汝矣島で開かれたソウル世界花火フェスティバルと比較される。当時汝矣島には100万人以上が集まったが、ソウル市は総合安全本部を設置して現場を管理した。
竜山区庁も備えが不十分だったという指摘を受けている。 区庁によれば、同区は27日、副区庁長が「ハロウィーンに備えた緊急対策会議」を開いたが、群衆を分散・誘導するための対策は特に取りまとめていなかった。
崔鍾錫(チェ・ジョンソク)記者
キム・ユンジュ記者
パク・チミン記者
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韓国では犯人捜しと責任の押し付け合いがはじまったようでが、
「誰かが故意に押した」といのは無理があると思います。
大人数がひしめき合っている中、押し合いになることは当たり前で
故意に足を引っかけて転倒させたならまだしも
故意に押して転倒させるというのは立証が難しそうです。
警察の警備に関しても当然ながら、順守させるべき基準もないわけですから
警備責任者を更迭することもできないと思います。
ただ、韓国は国民情緒が最優先されますから、
犯人認定された場合、国民感情により抹殺される可能性があります。
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