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バイデン大統領、プーチン・習近平が出席しない国連総会で「中露牽制外交」

鬼の居ぬ間に20230921
バイデン大統領、プーチン・習近平が出席しない国連総会で「中露牽制外交」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.09.20 15:130 
 バイデン米大統領が19日(現地時間)、国連総会で演説し、「我々は北朝鮮の持続的な国連安全保障理事会決議違反を非難する」とし「しかし朝鮮半島非核化のための外交を約束する」と述べた。
 バイデン大統領はこの日、ニューヨーク国連本部で開かれた国連総会の一般討論(General Debate)初日の演説で「米国は全世界の大量破壊兵器の脅威を減らすための善意の努力を引き続き追求する」とし、このように述べた。バイデン大統領は2021年の就任以降、昨年までの2回の国連総会演説でも北朝鮮の脅威を批判した。
◆ロシアの侵略を強く非難…中国には「競争するが協力」
 この日のバイデン大統領の27分間の演説は、米国を主軸とする西側世界と対立するロシア・中国を牽制するのに傍点が打たれた。ただ、「温度差」はあった。ロシアに対してはウクライナ侵略戦争を非難する強いメッセージを出した半面、中国には全般的に「激しく競争するものの協力すべきことは協力する」というトーンだった。
 今回の国連総会には安保理常任理事国の首脳のうちバイデン大統領だけが出席した。中国の習近平国家主席、ロシアのプーチン大統領が昨年に続いて2年連続で出席しない状況で、対中・対露メッセージが発信された。昨年の総会に出席したスナク英首相、マクロン仏大統領が今回出席せず、全般的に重量感が落ちるという評価の中に総会が開かれた。
 バイデン大統領はこの日、ロシアのウクライナ侵攻を「違法侵略戦争」と規定した。続いて「この戦争に対する責任はロシアだけにある。平和を阻むのはロシアだけだ」とし、軍の即刻撤収を通した戦争の終息を促した。また「我々は露骨な侵略に対抗し、さらなる未来の侵略者を抑止しなければいけない。そのために米国は世界の同盟国およびパートナーと共にウクライナの主権と領土の保存、自由守護のために引き続き共にする」とし、ロシアに対抗した団結とウクライナに対する絶えない支持・支援を呼びかけた。
 中国に対しては「我々は米中間の競争が葛藤に向かわないよう責任を持って管理していく」とし「我々は中国とデカップリング(脱同調化)でなくデリスキング(de-risking、危険除去)をする考え」と述べた。バイデン大統領は9日の主要20カ国・地域(G20)首脳会議で、中国の「一帯一路」に対抗する性格の「インド・中東・欧州経済回廊」プロジェクトを米国主導で始めたことに言及しながら「これは特定の国を封じ込めるためのものでない」とも述べた。
 続いて「我々は侵略と脅迫に対抗して、航行の自由、公正な経済競争など数十年間にわたり安全と繁栄を守ってきた規則を守護するが、共同の努力が必要な問題については中国と協力する準備ができている」と話した。
一方、バイデン大統領はこの日、カザフスタン、キルギス、タジキスタン、トルクメニスタン、ウズベキスタンなど中央アジア5カ国と米国の協議体「C5+1」首脳会議を初めて開催した。そしてこれらの国の首脳に「C5+1主要鉱物対話」を提案した。この提案は中国の核心鉱物戦略武器化の動きに対抗したサプライチェーン拡充計画の一環と考えられる。バイデン大統領が20日、ブラジルのルラ大統領と2国間会談をするのも、中国が引き込もうとするブラジルを引き止めておくものと分析される。
◆「安保理合意を阻む構造を変えるべき」
 バイデン大統領は演説で国際連帯強化の必要性を主張し、国連安保理機構の改革論にも言及した。バイデン大統領は「昨年の国連演説で米国が安保理拡大と常任理事国・非常任理事国増設を支持すると発表して以降、米国は多くの加盟国と真摯に協議を進めてきた」と紹介した。続いて「我々は理事会の合意を阻止する膠着状態を打破すべきであり、より多くの声とより多くの観点が必要だ」と強調した。
 これも中国とロシアを牽制するための布石と解釈される。中露は北朝鮮の持続的な核・ミサイル脅威および挑発にもかかわらず、2017年12月以降は北朝鮮制裁決議に参加せず、国連安保理を無力化してきた。このため代案として提起された常任理事国拡大改編論は従来の5カ国のほか、インド・ブラジル・ドイツ・日本・南アフリカなど5、6カ国を新しく含めようという主張だ。グテーレス国連事務総長もこの日、一般討論開幕演説で「21世紀の経済地形と政治的現実に合わせて国連を新しくする時になった」とし「国連安保理を現在の国際社会状況に合うよう改革しよう」と提案した。
 実現するかどうかは不透明だ。現常任理事国のうち中国は従来の枠組みの維持を主張し、韓国をはじめイタリア、スペイン、カナダ、メキシコ、アルゼンチンなどの反対の立場も明確だ。常任理事国になれば永久的な地位が確保されるため変化する国際情勢とは合わないという論理だ。韓国は代案として、定期的な投票を通じて安保理一般理事国を拡大する案を主張している。常任理事国のうち1国でも拒否権を行使すればすべての決議案を無効化できる問題も改革課題の一つとして議論されるが、従来の常任理事国の既得権放棄が容易でない状況だ。
◆ゼレンスキー大統領「ロシアは子どもまで武器化」
 この日の国連総会にはウクライナのゼレンスキー大統領も出席して演説した。トーレードマークとなった国防色のシャツを着て総会場所に現れると、場内は歓声に包まれた。一般討論の12番目に演壇に立ったゼレンスキー大統領は国際社会に持続的な関心と支援を要請し、強い語調で15分間ほど演説した。
 ロシアに向けては「数万人の子どもを拉致した後、家族と関係を断ち、ウクライナを憎悪するよう教育している。これは明白な人種抹殺」と非難した。続いて「ロシアは世界市場で食料不足を武器化し、エネルギー、子どもに続いて、ザポロジエ原発の放射能流出危険などエネルギーまでも武器化している」とし「侵略者は自身の国に戻り、戦犯は処罰を受け、占領地は返還されるべきだ」と主張した。ゼレンスキー大統領は昨年の国連総会では画像演説をし、ウクライナ終戦のための平和公式を初めて公開した。


ロシアが隣国ウクライナに武力侵攻しても、

ロシアは常任理事国であるため、制裁すらできないのですから

国連は完全に機能不全に陥ています。

常任理事国の権限が強すぎるため、常任理事国には文句も言えず

常任理事国は好き放題できることが明らかになったのです。

完全に常任理事国という制度が足かせとなっていますから

組織の改編を行うか、新しい組織に移行すべきでしょう。

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후쿠자와-福泽-福沢

日本や隣国の情勢を日記に書きとめています。