韓国、国家負債2326兆ウォン、財政赤字117兆ウォン…過去最大
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.04.05 08:191
広い意味での国の借金である「国家負債」が2300兆ウォン(約231兆円)を超えた。過去最大だ。公務員・軍人などに支給する年金充当負債と政府が発行した国庫債など返済の義務がある債務を合わせたものだ。昨年、税収が大幅に増えたが、財政赤字は120兆ウォンに迫って過去最大となり、高金利の余波で国家保有資産は前年比でむしろ減少した。
韓国政府は4日、国務会議を開き、こうした内容の「2022会計年度国家決算報告書」を審議・議決した。昨年末基準で国家負債は2326兆2000億ウォンと、前年(2195兆3000億ウォン)比で130兆9000億ウォン(6%)増えた。国家負債とは国際比較基準で主に使用される国家債務(D1)とは異なる概念で、年金など未来の負担が予定された未確定負債までも含む。国家債務でみると昨年末基準で1067兆7000億ウォンと、前年(970兆7000億ウォン)比97兆ウォン増え、初めて1000兆ウォンを突破した。
◆国家債務も初めて1000兆ウォン超
昨年初め「小商工人」損失補償のために補正予算を編成するなど、国債発行額が84兆3000億ウォン増え、確定負債が前年比で89兆2000億ウォン増加した。これを受け、昨年末の確定負債は907兆4000億ウォンに達した。さらに公務員・軍人年金など今後支給する金額が増えた。公務員年金の場合、未来に支給する年金を現在値分で計算した年金充当負債が35兆2000億ウォンで最も大きく増え、軍人・私学年金などを含めると非確定負債が前年比41兆7000億ウォン増加した。年金充当負債には国民年金は含まれない。
入ってくる金額より出ていく金額が多いため国家債務と負債が増えた。昨年の財政赤字は過去最大となった。昨年の歳入は573兆9000億ウォンと、前年比で49兆8000億ウォン増えた。国税収入基準では前年比51兆9000億ウォン増えた。異例の大幅税収増加となったが、赤字規模はむしろ膨らんだ。
入ってくるお金より使うお金の増加ペースが速いからだ。昨年の歳出は前年比62兆8000億ウォン(12.6%)増の559兆7000億ウォンだった。民生の安定、コロナ被害補償のための補正予算編成のためだ。昨年5月に国会を通過した補正予算規模は62兆ウォンにのぼり、過去最大規模だった。小商工人の被害規模により1人あたり最大1000万ウォン支給するのが骨子だ。
昨年の基金収入まで加えた総収入から総支出を差し引いた統合財政収支は64兆6000億ウォンの赤字だった。赤字幅が前年(30兆5000億ウォン)比で34兆1000億ウォン拡大した。さらに国民年金など4大保障性基金の黒字を除いた政府の実質的な財政状態を表す「管理財政収支」は117兆ウォンの赤字となった。昨年の第2次補正予算当時に政府が出した赤字予測値(110兆8000億ウォン)を超え、過去最大規模だ。コロナ初年の2020年の管理財政収支赤字幅(112兆ウォン)より大きい。
今後が問題だ。実際、財政が悪化したのは文在寅(ムン・ジェイン)政権当時の拡張財政の影響が大きい。コロナ対応のためのものもあったが「ポピュリズム」批判を受けたものも少なくなかった。このため文政権当時に国家負債は毎年200兆ウォンほど増えた。増加幅は縮小したが「健全財政」を強調する尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権でも財政健全性に「警告灯」がついたという分析が出ている。昨年の管理財政収支の赤字はGDP比-5.4%だった。政府が管理財政収支の赤字幅をGDPの3%以内に制限する財政準則を樹立すると言ったのは昨年だが、関連法案はまだ国会の敷居を越えていない。
◆高金利で国家保有資産価値30兆ウォン減
特に今年は1-2月の税収が前年同期比15兆7000億ウォン減少し、負債がさらに増える可能性がある。ソウル市立大のキム・ウチョル税務学科教授は「2月までの進度率は13.5%にすぎず、過去5年の平均(16.9%)を大きく下回る。さらに譲渡所得税のような財産税や法人税も今年は減少するとみられ、反騰が容易ではない」とし「前政権がコロナ対応名目で拡張財政をし、国家財政にすでに警告灯がついた状況であるだけに、政府が特段の対策を用意しなければいけない」と話した。
少子高齢化も財政には負担だ。韓国開発研究院(KDI)は昨年11月、租税・財政改革がなければ国家債務比率は2060年にはGDP比244.8%にのぼると予想した。生産可能人口が減少する少子高齢化で負債が増える構造ということだ。
一方、国が持つ資産価値は2836兆3000億ウォンと、前年比で29兆80000億ウォン減少した。社会間接資本(SOC)投資拡大などで高速道路や鉄道のような有無形資産が21兆8000億ウォン増加したが、流動・投資資産が70兆8000億ウォン減少した。特に社会保障性基金(国民・公務員・軍人・私学年金)が計44兆6000億ウォン減少した。緊縮による高金利が続き、基金が保有する株式と債券の価値が落ちたからだ。
日本の国家債務は約1200兆円で、韓国の5倍以上ありますから大丈夫ですよ(笑)
ただし、日本の債務に関して債権者は日銀や日本国内金融機関であるため
いざという時に自国通貨を増刷して返済しても通貨暴落の恐れは低いですが
韓国の債務に関する債権者は海外投資家などで、かつドル建て債権ですから
自国通貨を増刷して返済すれば韓国ウォンは大暴落します。
韓国は1997年の
通貨危機ではIMF等に救済されていますが
現在は当時に比べ経済規模が4倍以上大きくなったため、
万が一、韓国がデフォルトに陥った場合、IMFも救済できない可能性が大きいです。
このまま、国家負債を増やし続けて、世界にかける迷惑を拡大させないよう
早くデフォルトしてして李氏朝鮮時代に戻るべきだと思います(笑)
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