記事入力 : 2023/03/16 17:50
日本が対韓輸出規制の解除決定 韓国はWTO提訴取り下げ「信頼構築の第一歩」
【ソウル、東京聯合ニュース】韓国産業通商資源部は16日、日本が半導体などの製造に必要なフッ化水素、フッ化ポリイミド、レジスト(感光材、フォトレジスト)の3品目について対韓輸出規制の解除を決定したと発表した。これを受け、韓国政府は日本の輸出規制措置に対する世界貿易機関(WTO)への提訴を取り下げることを決めた。
産業通商資源部は6日、韓日間の懸案解消に向けた2国間協議の方針を発表し、14~16日に日本の経済産業省と輸出管理政策対話を開催した。それ以前からも非公式協議が緊密に続けられてきたという。
政策対話では、両国の輸出管理当局の体制、制度運用、事後管理などを含む輸出管理の実効性について緊密な意見交換が行われた。
日本はこれに基づき、「輸出管理を2019年7月以前に戻す運用変更」によって3品目の輸出規制措置を解除することを決めた。
さらに、韓日政府は日本が輸出管理の優遇対象国「グループA(旧ホワイト国)」から韓国を除外した措置についても早急な解除に向けて緊密に議論することを決めた。
産業通商資源部は今回の合意について「韓日協力の礎」と表現した。
同部の李昌洋(イ・チャンヤン)長官は会見で「今回の合意は単に輸出規制措置の解消にとどまるのではなく、(韓日が)信頼構築の第一歩を踏み出すものだ」と評価した。
同部の姜甘賛(カン・ガムチャン)貿易安保政策官は「経済的効果を判断するのはまだ難しい」としながらも「目に見えない大きな効果があるのではないかと期待する」と強調した。
日本は18年10月に韓国大法院(最高裁)が日本企業に強制徴用被害者への賠償を命じる判決を出したことに対する事実上の報復措置として19年7月に3品目に対する対韓輸出規制を強化した。
これらの品目は、韓国の半導体・ディスプレー産業にとって欠かせない素材だ。日本は19年の時点で世界のフッ化ポリイミドとフォトレジストの約9割、フッ化水素の約7割を生産しており、韓国の半導体業界は非常事態に直面した。
日本は輸出管理の優遇対象国からも韓国を除外したため、韓国は同年9月、日本の措置が不当だとしWTOに提訴した。
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記事入力 : 2023/03/16 16:21
韓国 日本の輸出規制巡るWTO提訴取り下げへ=解除決定受け
【ソウル聯合ニュース】韓国産業通商資源部は16日、日本が半導体などの製造に必要なフッ化水素、フッ化ポリイミド、レジスト(感光材、フォトレジスト)の3品目について対韓輸出規制の解除を決定したと発表した。これを受け、韓国政府は日本の輸出規制措置に対する世界貿易機関(WTO)への提訴を取り下げることを決めた。
産業通商資源部は6日、韓日間の懸案解消に向けた2国間協議の方針を発表。14~16日に日本の経済産業省と輸出管理政策対話を開催した。
政策対話では、両国の輸出管理当局の体制、制度運用、事後管理などを含む輸出管理の実効性について緊密な意見交換が行われたという。
韓日政府は、日本が輸出管理の優遇対象国「グループA(旧ホワイト国)」から韓国を除外した措置についても早急な解除に向けて緊密に議論することを決めた。
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尹大統領の訪日に合わせ日本の輸出規制4年ぶりに解除…WTOへの提訴も取り下げ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.03.16 16:544
尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の訪日を契機に、4年近く続いてきた日本の対韓輸出規制が解除される。代わりに韓国政府は日本に対する世界貿易機関(WTO)への提訴を取り下げることにした。これまで事実上中断していた両国の経済交流も急流に乗ることになった。
韓国産業通商資源部は16日に資料を出し、日本政府がフォトレジスト、フッ化水素、フッ化ポリイミドの3品目の輸出規制措置を解除することにしたと明らかにした。輸出管理運用規定を変えこれら品目に個別許可でなく2019年7月の輸出規制前と同じく「特別一般包括許可」を適用する形だ。14~16日に日本の経済産業省と韓日輸出管理政策対話(局長級)を進めた後に出された結果だ。
日本政府の輸出規制解除と同時に韓国はWTOへの提訴を取り下げ紛争手続きを終わらせることにした。また、両国政府は日本の輸出管理優遇対象国である「ホワイト国」についても速やかに原状回復するよう緊密に協議することで合意した。
この日尹大統領と岸田文雄首相の首脳会談が開かれる前に輸出規制解除から発表されたもの。韓国大統領室の崔相穆(チェ・サンモク)経済首席秘書官は前日の会見で「(輸出規制解除)協議が進行中で、結果は首脳会談前に輪郭がとらえられると思う」と明らかにしていた。
これに先立ち日本は韓国大法院(最高裁)の強制徴用賠償判決に反発し2019年7月に半導体やディスプレーなどの核心素材である3品目の輸出統制に出た。8月にはホワイト国から韓国を除外した。これを受け韓国は日本の輸出規制措置をWTOに提訴し、これまで紛争手続きが続いてきた。
だが6日に尹政権が強制徴用問題解決策を発表して気流が急変し始めた。この日産業通商資源部は2019年7月以前の状態に戻すため日本政府との協議を迅速に進めると明らかにした。日本政府は規制緩和を話し合う輸出管理政策対話を開催し、その代わり韓国側もWTO紛争手続きを一時中断することにした。そして10日ぶりに日本の輸出規制解除と結論が出た。
産業界では輸出規制が解除されても韓国企業にすぐには利益にならないだろうという反応が多い。これまで素材・部品・装備の国産化や、輸入先多角化などにより半導体生産などに大きな問題は生じていないためだ。
だが韓日関係の代表的な障害が消えたことを契機に両国の経済協力が拡大するだろうという見通しが出ている。停滞した財界交流が活発になり、供給網強化や韓国への投資拡大のような効果が現れると見込まれる。16日に全国経済人連合会は日本経団連と韓日未来パートナーシップ宣言をし、「両国間の経済関係をより一層拡大し強化するだろう」と明らかにした。
政府次元の協力も速度が出る見通しだ。崔首席秘書官は15日の会見で「これまで中断されていた両国間の財務・通商・科学技術など経済分野の閣僚級協力チャンネルを速やかに復元するだろう」と話した。
日本の輸出規制解除に...韓国野党「うわべだけ、尹大統領は幸せか」
韓国の「共に民主党」は16日、ユン・ソギョル(尹錫悦)大統領の訪日とともに断行された日本政府の韓国に対する半導体素材輸出規制の解除をめぐり、「うわべだけの輸出規制の解消、尹大統領は幸せか」と批判した。
「共に民主党」のアン・ホヨン首席報道官はこの日午後、会見を通じて「日本が我が国に対する輸出規制を解除し、我が政府も世界貿易機関(WTO)の提訴を取り下げることにした」と述べた。
韓国の産業通商資源部(日本の経済産業省に相当)はこの日、日本経済産業省と「第9回日韓輸出管理政策対話(局長級)」を通じて、日本側がフッ化水素など半導体材料3品目に対して、2019年7月以降実施してきた輸出規制を直ちに解除することにしたと明らかにした。これに伴い、韓国政府は日本側の3品目にかかる輸出管理運用規定変更の実施と同時に、日本側の3品目にかかる措置に対するWTOの提訴を取り下げることにした。
同首席報道官は「しかし、ホワイトリスト、輸出管理優遇措置対象国への復帰については結論を出すことはできなかった。韓国政府は早急なホワイトリスト原状回復のために交渉するという。それならば、WTO提訴の取り下げもホワイトリスト復帰まで遅らせるべきだった」とし「大統領室と政府は古い宿題を終えたと喜んでいるようだが、日本の望む通りとなった。当然あるべき日本政府の謝罪がない」と皮肉った。
続けて、「日本の輸出規制は明白な貿易報復であり、大韓民国の根幹である司法府の最高裁判所が下した判決に対する攻撃だった。不当な貿易報復に対して謝罪を受けるべきだったが、尹錫悦政府は元徴用工問題に続いて、不当な貿易報復に対しても日本に免罪符を与えた」とし「すでに輸入の多角化と国産化を成し遂げたため、大きな実益のない輸出規制の解除は恩着せがましい態度に過ぎない。むしろ、日本企業にとって再び韓国市場を取り戻す機会になるだけ」と述べた。
また、同首席報道官は「WTOの提訴を取り下げることが、当然受けるべき謝罪すら無視するほど緊急な問題だったのか。きょう我が政府によって行われたWTOの提訴を取り下げる外交は、とても悪い前例になるだろう」とし「うわべだけの輸出規制の解消、尹錫悦大統領は幸せだろう。しかし、大韓民国の国民は幸せではない」と述べた。
2023/03/16 19:15配信 Copyrights(C) Edaily wowkorea.jp 99
韓国違法輸出、4年で156件 ウラン濃縮用機械など
2019年7月10日 22:00 (2019年7月11日 10:02更新) 日本経済新聞
【ソウル=鈴木壮太郎】韓国の産業通商資源省は10日、2015年から19年3月までに戦略物資の東南アジアや中国、中東諸国などへの違法輸出が156件に上ったと明らかにした。対象には、生物・化学兵器を含む大量破壊兵器製造にも転用できるフッ化水素などの輸出も含まれていた。昨年5月にはウラン濃縮に使われる遠心分離機がロシアなどに輸出された。
同省によると、15年に14件だった無許可輸出の摘発件数は16年に22件、文在寅(ムン・ジェイン)政権が発足した17年は48件とほぼ倍増した。18年は41件、19年は1~3月だけで31件だった。
産業通商資源省の資料によると、化学兵器原料になるフッ化ナトリウムなどが17年12月にイランへ輸出されていた。遠心分離機が18年5月にロシアなどへ輸出されたこともわかった。
半導体の製造工程で使われるフッ化水素酸も17年12月にベトナム、19年1月にアラブ首長国連邦(UAE)へ不正輸出されていた。フッ化水素は核兵器の製造や猛毒サリンなどの化学兵器の合成材料にも使われる。日本政府が韓国への輸出規制を厳しくした対象品目にもなっている。
日本政府は韓国への輸出規制を厳しくした理由として、韓国側に輸出管理の「不適切な事案」があったことをあげている。ただ同省は「一部の国内企業が許可なく輸出したものを摘発した事例で、日本産のフッ化水素ではない」と説明した。
さらに「サリンに転用されるのは低純度のフッ化水素。日本から輸入している高純度のフッ化水素が転用されることはありえない」と強調。日本の一部で指摘されるフッ化水素の北朝鮮への流出は「いかなる証拠もない」と強く否定した。
同省は10日発表したリストについて「輸出管理が効果的にされている証左」と主張。「日本は違法輸出の摘発件数さえ公開していない。一部の事例を選んで公開しているだけだ」としている。
ただ先々、韓国からの輸出品が東南アジアや中東などを経由して北朝鮮など大量破壊兵器の保有・開発が懸念される国々に輸出されていた事実が判明すれば、日本にとどまらず米欧各国なども韓国に対する輸出規制の強化に動きかねない。
また将来、元徴用工問題が解決に向かうことがあったとしても、違法輸出問題への対応は別個の問題として残ることになる。
韓国をグループAには復帰させないものの、
輸出管理を厳格化した3品目に関しては通常に戻すらしいです。
高純度フッ化水素に関してはウラン濃縮に使用され核兵器開発に転用されるため
グループAでない限り自由に輸入できないはずですが、どうなるのでしょう。
韓国はイランに対し原油購入代金を滞納しており、
日本から仕入れたフッ化水素をイランに高く売りつけて
弁済したいと考えていると考えられるので
イランへの代金支払いがされた場合、
韓国からイランへフッ化水素が横流しされたと考えるべきでしょう。
韓国は第三国経由でロシアから原油などを輸入している国ですから
フッ化水素の横流しくらい当たり前に行う国です。
そんなをグループAに戻す必要などありませんが、
岸田首相の弱腰外交には開いた口が塞がりません。
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