記事入力 : 2023/02/06 10:26
韓米の「洗濯機紛争」、今月にも終息か…セーフガード終了見込み
5年間続いた洗濯機に対する米国の緊急輸入制限(セーフガード)措置が今月末に終了する見通しであることが5日までに分かった。
韓国の政府・業界によると、韓国政府は米政府と今月末の完了を目標に利害当事国間の紛争協議を進めている。
米政府は2018年2月から輸入洗濯機に関税を適用するセーフガードを発動した。完成品ベースで年間120万台以上輸入される製品に最高50%の関税を適用することが骨子だ。21年まで3年間適用された後、今年2月まで2年延長された。
しかし、世界貿易機関(WTO)は昨年2月、米国のセーフガードをめぐる主な争点5項目について、いずれも違法だと判断した。
トランプ政権が強力に推進した米国優先主義に国際機関が警告を送ったことで、洗濯機のセーフガード措置は根拠を失ったと評された。
米政府もWTOの決定に上訴せず、円満な合意に向けた利害当事国間の紛争協議を求めた。それに伴い、韓米両国は昨年4月から今年2月の完全合意を目標に交渉を進めている。
米政府がセーフガードを再延長する可能性は皆無ではないが、まだ具体的な動きがないため、韓国政府は今月7日で措置が終了するとみている。
セーフガード措置は米国側で業界の申し立てがあるか、政府の職権によって延長が可能だ。しかし、まだ企業による延長申し立てや行政府の職権による延長の動きはない。韓国産業通商資源部関係者は「まだ7日まで時間が残っており、セーフガードの終了を100%断言することはできない」としながらも、「追加延長のためには事前措置が必要だが、そのタイミングは過ぎたとみられる」と説明した。
米国の洗濯機規制が終了すれば、韓国企業の事業戦略も多角化するとみられる。サムスン電子とLG電子の米国での洗濯機市場シェアは、昨年現在で20%を超え、1、2位を占めている。
ユン・ヒフン記者
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韓国では賃金のほか、原材料費が高騰していますが、
ウォン安を武器に米国市場での販売を増やしたいのでしょう。
サムスンも半導体事業が不調なため、
家電などで収益をカバーしたいと考えているようなので
まさに恵みの雨になるかもしれません。
ただ、洗濯機だけで大きな収益を計上できるとは思えませんが・・・
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