記事入力 : 2023/01/30 18:49
【萬物相】「私たちの世代が一番不幸」と言う韓国20-30世代
韓国で大学卒業を控えた息子が数日前に「就職がうまくいっていた時代に社会進出を果たした父親は運のいい世代」と言った。80歳を過ぎた父親に「お前たちがうらやましい」と言われたこともある。「お前たちはご飯を食べられた」ということだ。息子は就職を、父親は貧困を基準にそれぞれ両者の間に挟まれた50代を評価した。50代にも言いたいことはある。ベビーブームの終わりに生まれた50代は、競争社会の中で生き残るのが大変だった。2部制、3部制の授業を受け、ある生徒は100人以上が詰め込まれた満員の教室を経験した。激化する入試競争も体験した。大学時代は、ほぼ毎日火炎瓶と催涙弾の中で過ごした。
「統一と分かち合い財団」がソウル大学と共に20-30代の若者に「生まれてはならない時代に生まれた不運な世代」はどの世代かと質問したところ、67%が自分の世代を挙げたという。「どの世代が時代の流れに最もよく乗っていたと思うか」という質問には50代と答えた。50代は檀君以来最大の好況といわれる1980年代の三安(原油安、物価安、ウォン安)と12%を超える驚異的な成長率を味わった。ここ10年間、9%台の青年失業率で苦杯をなめた2030世代(現在の20代30代の世代)の目には、「全て良し」の世代とならざるを得ない。
2030世代は「私たちは日本の植民地時代以降、親よりも貧しくなった最初の世代」と言う。ある調査では「親より豊かに暮らせる」という答えが11%に過ぎなかった。経済成長率の下落、就職難、天井知らずに跳ね上がった不動産価格、親世代にとって有利に設計された年金、などを理由に挙げる。何もこれは韓国に限った現象というわけではない。数年前、ポーランドを出張で訪れた際に目にした現地新聞のトップの見出しが「ポーランドの若者、失われた世代」だった。米国の事情も同じようなものだ。
心理学的には「全ての世代が基本的に世代利己主義的性向を見せ、自分の世代が最も苦労したと感じている」という。自分の経験と価値観で他人と違う世代を評価するからだ。筆者の妻も「50代女性の不幸論」を展開する。「しゅうとしゅうとめに小遣いをあげて祭祀(さいし、先祖を敬う儀式)も取り持つが、後日子どもと嫁には同じことを期待できない世代」というわけだ。
『強い世代、挟まれた世代、新世代』という本によると、全ての世代はそれぞれ独自の叙事を持っている。「私たちの世代が一番不幸だ」という認識の監獄から抜け出すためには、互いの叙事に耳を傾けるべきと助言する。ある大学生は、2030世代が不幸な理由について次のように説明する。「私が努力すれば、より良い人生を子どもに残すことができるといった希望、私自身もより多くのことを営むことができるといった希望が感じられない」。何も意志が弱いというわけではない。希望を見いだしたがる彼らを、大人の世代がどのようにサポートしてあげることができるのかを考えなければならない。そのために、まずは耳を傾けることから始めよう。
金泰勲(キム・テフン)論説委員
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韓国の20-30代「私たちの世代が最も不運…マイホームを取得する機会も不平等」
50代を「最も幸運な世代」に挙げる
「現在の生活水準に満足」…わずか31%
韓国の20代・30代の青年たちは、自分たちを「最も不運な世代」と評価していることが明らかになった。逆に「最も幸運な世代」には50代を挙げた。
「統一と分かち合い財団」と本紙、ソウル大学社会発展研究所が行った韓国の20代・30代の意識調査で、「最も時代がまずかった、生まれつき不運な世代」を尋ねる質問に対し、「20代」という回答が41.1%で最も多かった。続いて「30代」が26.3%、「60代以上」17.0%、「40代」9.8%、「50代」5.8%の順だった。その一方、20代・30代は、「最も時代が良かった、生まれつき幸運な世代」は「50代」(32.1%)だと回答した。次いで「40代」が23.0%、「20代」17.5%、「60代以上」15.0%、「30代」12.4%という順だった。韓国の20代・30代は、韓半島の歴史上最も高まった国の威信・品格と物質的豊かさの恩恵を享受したものの、自身を既成世代よりも不運だと感じているのだ。
韓国社会において「マイホームを手に入れる機会」が「不平等だ」という回答は71.6%に達した。「平等だ」は6.3%にとどまった。しかも「法の執行」(70.4%)、「所得と財産」(69.5%)、「就業機会」(64.1%)、「教育機会」(53.5%)など全ての分野で、不平等という回答が過半数を占めた。若い世代が自身を「不運な世代」と見なす理由は、マイホームを持つ見込み、就業機会などが困難であることとの関連が高い-と解釈できる内容だ。
さらに20代・30代は、生活満足度、幸福感、他人に対する信頼度いずれも高くない方に属した。現在の生活水準に「満足している」という回答は31.3%、「満足していない」は29.1%だった。「幸せだ」は37.2%で、「幸せではない」は23.8%だった。他人を「警戒すべき」は66.2%で、「信頼すべき」は33.8%だった。
しかし、韓国の青年たちの階層上昇や生活水準向上に対する期待感はある程度存在していた。0点を最下層、10点を最上層と見なす場合、20代・30代は自らを平均4.92点と評価していたが、20年後については5.7点とし、自身の階層が高くなるだろうと認識していた。親世代と比べた場合の生活水準および社会的地位について「良くなるだろう」という回答は40.3%、「差はないだろう」は37.2%、「悪くなるだろう」は22.5%だった。
韓国国民であることについては、80.7%が「誇らしい」と答え、「誇らしくない」は19.3%だった。現在の韓国の立ち位置は「高い」33.4%、「低い」15.2%、「中間」51.4%だった。30年後の韓国の立ち位置については「高いだろう」38.6%、「低いだろう」15.8%、「中間」45.6%だった。
キム・ドンハ記者
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韓国人は自分と他人を比べて優劣をつけずにはいられないのです。
そして、自分が他人よりも優れていれば、他人を見下だし
自分が他人よりも劣っていれば、他人をうらやみ自分を卑下するのです。
本当に面倒くさい民族です。
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