TSMC、最新3ナノ台湾で量産… サムスンとのギャップ
自国で「脱隊だけの懸念」が大きくなると、
大規模なイベントを開き、世論のなだめるように
6ヶ月先行のサムスン、
入力2022.12.27 03:00
世界最大のファウンドリ(半導体委託生産)企業である台湾TSMCが台湾現地工場で3ナノ(nm・ナノメートルは10億分の1m)の製品量産を開始する。去る6月、サムスン電子が世界初で3ナノ製品量産に成功してから6ヶ月ぶりにTSMCも量産に入るのだ。
26日、台湾経済日報など現地メディアによると、TSMCは来る29日、台湾南部台南市にある18ファブ(fab・半導体生産ライン)で3ナノ製品量産式を開催する。この日TSMCは新設工場の最後の梁を上げるイベントを開き、今後先端製品生産ロードマップを公開することが分かった。経済日報は「TSMCが国内でこのように大々的な行事を繰り広げるのは異例だ」とし「最近米国に半導体工場を建てて浮上した「脱(台)台」懸念を潜在するためのもの」と分析した。
これに先立ち、TSMCは6日、米国で2026年の量産を目標に3ナノ半導体生産工場を建設する計画を公開し、このため対米投資規模を既存の120億ドル(約15兆3000億ウォン)から400億ドルに増やす。と言った。日本には3ナノデザインセンターを新設した。
TSMCの相次ぐ海外投資歩みには、台湾では自国最大の企業が最先端半導体生産拠点と研究開発(R&D)センターを全部海外に移すのではないかという世論が沸いた。ウェイザーTSMC CEO(最高経営者)が直接「(脱隊だけの可能性は)絶対ない」と否定しても否定的な世論が消えないと、王明化台湾経済部長(長官)が出て「3ナノ以下最新半導体工程は台湾中に残すだろう」という方針を公開するほどだった。TSMCは台湾北部新州地域に2025年の量産目標で3ナノより先端の2ナノ工場を新設すると明らかにした。
台湾自由財経など現地メディアは「TSMCが異例の大規模な行事を繰り広げるには、台湾世論の癒しのほか、3ナノ世界初の量産で大々的な広報活動を繰り広げたサムスン電子に対抗する意味もある」と分析した。通常、微細工程は量産安定化を先に成したファウンドリに注文が集まるが、TSMCより6ヶ月先に出たサムスン電子を意識して既存の顧客会社に技術力を誇ろうとする意図もあるということだ。ある現地専門家は「3ナノ量産事実だけでは注目を集める不足なので、29日の行事では今後導入する新技術発表にさらに訪点が撮れるだろう」と予想した。
TSMCが3ナノ半導体量産に突入し、6カ月先のサムスン電子は先取り効果を長担しにくい立場に置いた。台北タイムズのような台湾メディアでは「TSMCがすでに3ナノプロセス技術でアップルやインテルなど大型顧客社の半導体委託生産注文を確保したと推定される」という報道も出ている。半導体業界関係者は「来年下半期からは米国インテルも3ナノ製品の量産に突入することになる」とし「サムスン電子の立場では迅速に顧客会社を確保することが格差を狭めることにカギとなるだろう」と話した。
いよいよTSMCも3nm半導体の製造を開始るようで
半年前に製造を開始しているサムスンが警戒しているようです。
サムスンは世界初にこだわり、TSMCに先行して販売を開始しましたが
歩留り(良品率)が低いため、顧客の信用を得ることができず
TSMCの顧客を奪うことができていません。
TSMCの作る3nmチップの歩留りや品質がサムスンを凌駕していれば
サムスンはますます厳しい立場になってしまうため、
TSMCの出来を固唾を呑んで見守っていることでしょう。
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